学部2年間の研究室生活
卒論テーマ決定・研究遂行の基本方針
高校時代に地理を履修していない方でも全く問題ありません。
小倉ゼミでは、自然地理学(地形学・GIS)に関連する研究テーマを指導しています。
研究テーマは柔軟に受け入れておりますが、必ず事前に相談してください。人文地理のテーマも場合によっては受け入れられますが、十分に指導できない可能性があります。
研究テーマは、興味のあるテーマを進めてもらう方式(持ち込み型)と、小倉が進めているプロジェクトのテーマの一部を担当してもらう方式(プロジェクト型)の両方が想定されます。
研究に係わる旅費は、原則自己負担です。
ただし、プロジェクトのテーマの一部を担当してもらう場合は旅費補助があります。
その場合は、学会発表を必ず行ってもらいます。卒論執筆前後に対外試合として国内学会や研究会への参加を推奨します。
プロジェクト型の方は必須です。共同研究者との打ち合わせにも参加必須。卒業論文は、積極的に社会に出せるよう学会誌の査読付き論文として投稿することを目指します。
大学院に進学する場合は、P1前期に自身の卒業論文の論文投稿を進めてもらいます。
「大学で地理学を修めた」経験と、優れた授業実践スキルの両方を身につけることの証左になります。兵庫教育大学には、地理教育ゼミ(濵野先生)もあります。
学部生で地理教育に関する卒業研究を希望する場合は、そちらをおすすめします。
2年間のスケジュール
2年 小倉ゼミ(自然地理学研究室)に配属を希望しよう
7月
ゼミ紹介
社会系の教員が2年生全員にゼミの概要について説明します。
10月
研究室訪問
社会系の教員にアポを取り、教員と研究テーマについて相談します。
小倉研究室では、説明会方式を採用しています。10月に3回、昼休みに実施します。先輩も参加します。研究室希望調査
10月末までに、希望する研究室を選びます。定員は4名です。
11月-12月
研究室配属
教員による合議により、研究室が決まります。研究室メンバーと顔合わせ
4年生、院生と顔合わせを行います。縦のつながりを大事にしています。
2月
卒論発表会に参加
地理系の卒論発表会に参加してもらい、2年後の卒業論文作成のイメージを掴んでもらいます。新年度研究室ガイダンス
新年度の研究室活動は、2月から始まります。ゼミの運営方針、論文の読み方などのガイダンスを行います。
3月
春休みサブゼミ
卒業論文で扱いたいテーマのキーワードを発表してもらいます。
3年 論文を読むことに慣れる → 卒業論文テーマの決定
4月-8月(3年前期)
論文紹介
月に1回、論文紹介を行ってもらいます。ゼミで紹介する論文は、10年以内に出版された査読つき論文の論説・原著論文に限定しています。
論文紹介では、PowerPointでプレゼン、Wordでレジュメを作成してもらいます。4年生や院生と合同でゼミを行います。
はじめは月に1本、6月からは月に3本紹介してもらい、論文同士を組み合わせて研究の動向をつかみます。
以下の地理系雑誌から選定してもらいます。地理学全般:地理学評論、地学雑誌、季刊地理学、新地理
自然地理学全般:地形、第四紀研究、雪氷、火山
人文地理学全般:人文地理、経済地理学年報、地理科学、地理空間
卒業論文のテーマ探し
3年前期の論文紹介を経て、8月に改めて卒業論文の研究テーマ案を発表してもらいます。
夏休みと後期のゼミを経て、具体化させていきます。
季節変動(降雪、降雨)が伴うテーマを選択した場合は、3年後期から卒論の調査に入ります。ゼミ合宿(5月)in 香住
例年5月に香住でゼミ合宿を行います。地理教育ゼミと合同です。
8月-9月(夏休み)
授業は休みですが、卒論生は各人の研究をじっくり進める期間です。
まとまった時間がとれる夏休みに研究をしっかり進めていきましょう。夏休みサブゼミ
8月・9月にそれぞれサブゼミを実施します。
3年生は、卒業論文のテーマ探しに関する進捗報告を行います。夏休みの宿題
夏休み中にもしっかり論文を読んでもらいます。査読付き論文を最低5編読んで、レジュメを作成してもらいます。
10月-1月(3年後期)
論文紹介と卒業論文のテーマ決定
後期も、査読付き論文の紹介および卒業論文のテーマ策定に関する活動を続けます。
1月には卒業論文のテーマを確定させます。地理学特論演習Ⅰの論文執筆
3年向け講義「地理学特論演習Ⅰ」の報告書(論文形式)を執筆します。
いわゆる「プレ卒論」の位置づけです。ここで、論文を書くトレーニングを行います。
成果物は、兵庫教育大学地理学・地理教育研究室研究報告に掲載されます(査読なし)。
2月-3月(春休み)
卒業論文のテーマ確定、研究活動の深化
卒業論文のテーマを確定させて、年間スケジュールや調査計画を立てます。
ここから本格的に研究室生活を実施していきます。春休みの宿題
春休み中にもしっかり論文を読んでもらいます。査読付き論文を最低5編読んで、レジュメを作成してもらいます。
4年 卒業論文の作成
4月-8月(4年前期)
論文紹介・研究の進捗報告
月に1回、論文紹介および研究の進捗報告を行います。教員採用試験や就職活動、大学院進学の準備を進めながら研究活動を続ける必要があるため、計画的にタスクをこなしていかなければなりません。
8月-9月(夏休み)
夏休みサブゼミ
8月・9月にそれぞれサブゼミを実施します。
4年生は、卒業研究の進捗報告を行います。データの分析結果や調査計画など、ゼミのメンバーと相談したいことを持ち寄って議論します。夏休みの宿題
夏休み中にもしっかり論文を読んでもらいます。査読付き論文を最低5編読んで、レジュメを作成してもらいます。
10月-1月(4年後期)
卒業論文の進捗報告・卒業論文の執筆
卒業論文を執筆すべく、計画的に研究をすすめていきます。地理学特論演習Ⅱの論文執筆
4年向け講義「地理学特論演習Ⅱ」の報告書(教材紹介・論文形式)を執筆します。
作成した教材に関する解説文を作成します。解説文は論文形式です。
成果物は、兵庫教育大学地理学・地理教育研究室研究報告に掲載されます(査読なし)。
卒業論文と並行して進めるため、計画的に作業を進めなければなりません。学会発表
小倉ゼミに所属する学生は、在学中または卒業直後にに必ず1回は学会発表を行ってもらいます。
想定される時期は、4年の秋または春です。発表を推奨する学会(時期を問わず)
自然・人文両方OK:日本地理学会・日本地理教育学会・社会系教科教育学会など
自然地理:日本地球惑星科学連合・日本地形学連合・日本地形学連合など
人文地理:人文地理学会・地理科学学会・経済地理学会など
その他:CSIS DAYS,地理情報システム学会(GISに絡みがあるもの)
卒業論文の提出
例年1月最終週の月曜に、卒業論文を提出します。
2月-3月(冬休み)
卒業論文発表会
地理教育ゼミと合同で、卒業論文発表会を行います。
厳正な審査を行い、合否を決めます。投稿論文の準備
良い卒業論文は、学会誌に投稿してみましょう。大学院に進学する方は必ず投稿論文化に関するプロセスを体験してもらいます。学会発表の準備(日本地球惑星科学連合、日本地理学会、全国地理学専攻学生「卒業論文発表大会」)
小倉ゼミに所属する学生は、在学中または卒業直後にに必ず1回は学会発表を行ってもらいます。
想定される時期は、4年の秋または春です。発表を推奨する学会(時期をとわず)
自然・人文両方OK:日本地理学会・日本地理教育学会・社会系教科教育学会など
自然地理:日本地球惑星科学連合・日本地形学連合・日本地形学連合など
人文地理:人文地理学会・地理科学学会・経済地理学会など
その他:CSIS DAYS,地理情報システム学会(GISに絡みがあるもの)
学位授与式
学士(学校教育学)の学位を授与します。おめでとう!
ゼミでの発表ルール
発表時間:1人あたり発表20分、質疑応答15分
十分に他のゼミ生の論文も読んできてください。
発表資料の作成論文の内容をレジュメ(Wordファイル文字2ページ程度+図)とPowerPointを用いたプレゼンテーションファイルを作成してください。
レジュメと発表資料は、Teamsのフォルダにアップロードしてもらいます。印刷の必要はありません。レジュメはPDFに変換してください。
ゼミでは、プレゼンテーション技術に関するアドバイスも行います。授業づくりにも必須の技能です。ここもおろそかにしないように。